起きたら10時半だったので昨日握っておいたお弁当用のおにぎりを家で食べて大学に行った空木です。
人としてどうよ……。
今日初めて自分のHPのキリバンを踏みました!1400Hit!
ありがとうございますー!!m(_ _)m
自分で回してる分もあるとはいえ、約3ヶ月でこんなに沢山の方に来ていただけるなんて感謝です。
これからも何卒よろしくお願いいたします!
■web拍手御礼■
12/17 10時台の方
12/18 23時台の方(2回)
>わぁ、ようやく、一歩前進ですねw(久渚
ほんとうに、やっと、ようやく、僅かに、一歩前進です(笑)
12/19 15時台の方
ありがとうございます!!
日記に書くようなことがないので、以下にはお勧め本のような最近読んだ本の感想のようなものを書きます。
本好きの方は続きをどうぞ♪
さて、空木はいつも通学途中に文庫本を読んでいます。
最近は本を買うお金もないので前に買った本を読み返しています。
今日読んだ本は
「グロテスク〈上〉〈下〉」。作者は桐野夏生です。
桐野夏生は好きでよく読むのですが、久々に読んでやっぱり感動しました。
語り手はハーフなのに地味で目立たない中年女で男を拒絶している「わたし」。
『ユリコのお蔭で、わたしもある才能に恵まれました。その才能というのは、悪意です。飛び抜けてはいるけれど、誰にも感動を与えない才能。でも、わたしは自分の才能に感動し、毎日努力して磨くのです』
その妹であるユリコは怪物的なまでの美貌を持った生まれついての娼婦。
『怪物的な美貌を持ち、怪物的に淫蕩な私は、今や本物の怪物になろうとしている。』
「わたし」の高校の同級生でガリ勉して大手ゼネコンに就職しながらも夜は娼婦となる和恵。
『誰か声をかけて。あたしを誘ってください。お願いだから、あたしに優しい言葉をかけてください。綺麗だって言って、可愛いって言って。お茶でも飲まないかって囁いて。』
三人とも異常なまでに個性的で全然自分と似てないのに、三人ともに凄く共感できるのです。
極端で現実にいなさそうな人物象なのに物凄くリアリティ感じてしまいます。
同じ時間を共有していたはずなのに、思い出が異なるのもリアルです。結局人間はそれぞれの理屈で世界を見ているのだと痛感させられます。自分にとっての真実なのだと。
女の強さ、弱さ、狡猾さ、寂しさ、悲しさ……桐野夏生は女を描かせたら天下一品です。
女の人なら共感できる部分か少なからずあるはず。
三人の出身校であるQ女子高の大奥的な部分の描写もリアルで怖いです。
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評価:
桐野 夏生
文藝春秋
¥ 620
(2006-09)
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